まとめてコメント

ブックマーク経由で知ったデジモノに埋もれる日々さんのところ、興味深い記事が非常に多いです。認識もとても近いものを感じる・・・という事でまとめて感想コメント。




車輪を3回発明したら何が残る? - 成果物と思考プロセスの関係 - | デジモノに埋もれる日々
フローな話に繋がるような話で、答えではなく思考プロセスそのものが大事になってくる、という話。そこでは「高速道路」とその先の大渋滞という状況とそれに対する対処として書かれている。
ただちょっと一つ疑問なのは果たしてこの高速道路は一つの場所に行き着く為にあるのだろうか。むしろ色々な場所に遠く(深く)までいく、為にあるような気もする。それなら一つの事だけを深く知っている専門家が成り立ちにくくなる。とすると・・・




blog記事の自立 - 「正面玄関」と「ビーム」と「シャワー」と | デジモノに埋もれる日々
こちらの話にも繋がってくる。
記事はそのサイトの部分であるだけでなく別なコンテンツの部分(グーグル、アンテナ、RSSなどの)として認識されてもいる、つまりは縦だけでなく横の繋がりの重要性が増してきているという話。特にトラバなども含めてその辺がブログのあり方の面白いところなわけで「ぱちもん」心理学研究所⑧ - ぶろしきここで書いた記事を関連付けされる話にも繋がってくる。これ書いた時はソーシャルブックマークというのもRSSもまだ知らなかったのだけど、「やっぱり横だな」という思いは強くなる一方。




報道メディアから「対話メディア」への重心移動 | デジモノに埋もれる日々
「インフラ」としてのネット、「業態」としての草の根メディア | デジモノに埋もれる日々
こちら二つはタイトル通り既存メディアとネットメディアの違いに関する話。
上の記事では「堅いメディア」と「柔らかいメディア」という表現がありこれはまさしくここんとこずっと論じていた〈情報−実体〉概念に通じる部分もあって面白い。ネットは実体属性の生きているメディアである、という主張と多分一致している。
で、非常に興味深かったのは下の記事の方での草の根メディアの利点として提示されている、

■「存在を許される情報」 の敷居が低い  情報に一定規模の需要が無いと扱うことすらできない商業メディア  とは違い、意志さえあれば情報を存在させることができます。
  ■情報を爆発的な人数で効率よく 「デバッグ」 できる情報に、あらゆる人々が賛同、反論、補足、検証などの情報を付加し続けていくことができ、情報は無限に深みを増していきます。
  ■情報提供者の 「得意分野」が集積 される「編集部」のような固定人材組織とは違い、話の進行に応じて、その話題を最も得意分野としている人が話をリードできます。
  ■人の 「気持ち」を知る ことができる事実の情報だけではなく、人の「気持ち」そのものが流通するメディアになります。

特にその後に補足している四つ目の「人の気持ちそのものが流通するメディア」というところ。まったく同感である。「フローな話」でフローを「垂れ流し」とバカにする言明に違和感があったのはまさしくそこがネットの重要な意義だとオレも考えているからだ。2ちゃんねるにおけるノイズの多さが
>他人の気持ちの情報化したもの
であるようにブログにおいてもこの「気持ち」は非常に重要な「無意味で価値ある情報」であるとオレも思う。(もっとも2ちゃんねるほど気持ちばかり、じゃまずいだろうけども)
そしてこれは「ぱちもん」心理学研究所② - ぶろしきで書いた沈黙のオーディエンスから主体的オーディエンスへの転換、という話にも行き着く・・・。




という事で非常に興味深い話が多く色々参考になりそうだな〜と思ってるんですが、まだよく理解できてないけどこれから重要になってきそうなものとして
マスが全てだった時代から、ニッチが普通になる時代へ(前編) | デジモノに埋もれる日々
マスが全てだった時代から、ニッチが普通になる時代へ(後編) | デジモノに埋もれる日々
の二つも一応紹介。これが果たしてオレが予測したブログと新聞の関係性にどう絡んでくるのかはまだ謎。凄い重要なポイントになりそうなんだけどな〜・・・う〜む。