2011-01-01から1年間の記事一覧
とりあえずここまでの流れ。 意識とは覚醒と睡眠が脳において同時的に成立している状態 半覚=五感の参照、半睡=海馬の参照 睡眠時の脳は身体の改造の為の情報処理をしている その出力器官の一つが脳下垂体ではないか 「覚醒と睡眠が脳において同時的に成立…
ここで重要なことはふたつある。ひとつは、デフォルト・ネットワークへの言及だ。われわれは、いとも簡単に夢想に陥ることから、夢想は思考の「デフォルト・モード」だと考えられる。そしてもうひとつは、実行とデフォルトの両領域が同時に活性化したことだ…
というのを提起したいと思う。 最近改めて『唯脳論』を読み返しているのだけど、忘れているところ、かつて読み飛ばしていたところなどがたくさんあって、新鮮で面白い。 以下いちいち断らないが、主に『唯脳論』他養老先生の著作の知見が基になっている話で…
強い動機を持った表現活動には、その人の心にある抑圧を解放し、精神を健全に保つ機能があると思う。 その表現活動が人になんらかの感動を与えるものであるとしたら、それはその抑圧が他の人にも存在していて、抑圧からの解放を疑似体験することができるから…
山形県山形市に立石寺という寺がある。 通称山寺。芭蕉の「静けさや岩にしみいる蝉の声」の句で有名だ。 観光名所だから、という軽い気持ちで行ったことがあるのだけど、とてもすばらしい場所だった。 長い石段を登っていく。岩山のあちこちに色々な信仰の跡…
映画『アバター』と『ネバーエンディングストーリー』はプロットがほぼ同じである。 物語内物語というメタ構造。 主人公が伝説の龍を乗りこなす。 物語内物語の世界は滅亡の危機に瀕していて、それを救う鍵となるのは主人公がその虚構世界もまた現実であると…
では私たちは「それぞれが独自の価値観を持つ、複数の組織」といかに付き合うことになるのでしょうか? こういった特殊な価値観のグループは、それぞれが無関係に「独立して存在している」というわけではありません。何度も説明したように、実際には一人の人…
閑さや岩にしみ入る蝉の声 『ぼくたちの洗脳社会』の続編は結局書かれなかった。文庫本の裏表紙で自信ありげに予告されているのを見つけて以来、ずっと頭の隅に残っていた「それ」を誰も書いてくれない以上、自分で書いてみることにする。 「それ」をとりあ…
天地のはじめ、まず高天原(たかまがはら)に、アメノミナカヌシ以下、イザナギ・イザナミまで七代の神々が生まれた。一同は、イザナギ・イザナミに矛(ほこ)を与え、国を作るよう命じた。二人が矛で海水をかき回すと、その先からしたたり落ちた塩が積もって、…