前回記事の補習

前回までの3つの記事でこのブログの運営をどうしていけばいいかというのが大体見えてきたので、ここからはちょっと話の方向を変えていこうかと思っていたところ、id:cosmo_sophyさんから非常に参考になるレスポンスがあり、ちょっと付け足しておきたい事が出てきたのでその記事を踏まえて一先ず前回の記事の補足をしておこうと思います。


■ファン、支持者としてのコメンテーターの補足
前回の記事では好意的なコメントを行うのに
>ただ・・・やはり「沈黙のオーディエンス」ならぬブロガーたるもの、面白いと思った記事には簡潔でも良いのでコメントするのを”たしなみ”としていきたい。
と簡単に言ってしまったが、実際にはそううまくはいかないようだ。下はcosmo_sophyさんの記事からの引用。

また、一回限りの書き込みを行って、それで終わりという場合には、時間と労力はそれほど必要とされないのですが、コメント欄への書き込みを行えば、多くの場合、ブロガーからの返事が書き込まれるわけで、それに対する返答をまた書かなければならないといった義務的な心理に追い込まれることが想定されます。

コメント欄への返事や回答は義務ではありませんが、『相手の対応が丁寧で真摯である場合』には、他者配慮性や共感感情・常識的な道徳感覚によって返事をしなければならないという義務感が芽生え、『相手の返答が自分の意見・考えを否定するような場合』には、優越欲求や自尊心・自己正当化によって反論しなければならないという競争心が湧き起こってくる可能性がある為、好意によっても悪意によっても時間的・精神的コストが高まるケースが考えられます。

ここで言っているように一旦コメントに書き込みを行うとブロガーからの返信が予想されそれを一々チェックしなければならず心理的に「待ち」の状態になり、そして相手の返信によっては更なるコメントを書かねばならない可能性もある。これが結構な負担になってしまうようだ。オレの経験からいってもコメントした時は相手からのレスがないかどうか何度も相手のブログにチェックしにいく事が多い。簡潔なコメントと言えどもそこにはやはり心理的な負担が色々想定され安易にコメントする事はやはり難しい。いや人間の心理というのはホントにややこしいもんで・・・
基本的にはcosmo_sophyさんがおっしゃっているようにコメント欄への返事や回答は義務ではないとオレも思う。オレ自身他所のブログにコメントする時はレスがないのを前提に書き込んでいるし、レスが欲しい場合はそれなりに工夫が必要だと思っている。
ただコメントの中には特に相手からのレスを必要としないものも結構あったりする。例えばここでいっている好意的コメントなどは単に相手にそれを伝えられればいいのであって相手からのレスは必要でない場合が多く、言われた方だって大した事は言えなかったりする。
とにかくコミュニケーションというものには色々なコストが掛かるが一方通行である場合はそんなに負担にならないんじゃないだろうか。
そこで当ブログで提案したいのは、[Non Res Comment]略して[NRC]という記号である。これがコメントの最後に記されたものは基本的に相手からのレスを必要としない、一方通行のコメントという意味であり、いわゆる「このコメントにレスは不要です」という文章を記号化したものだ。これを使う事ができればそれほど意味のあるコメントではないものを気軽に書く事ができそうだし、コメントした後に相手からのレスを待つという心理的負担も無くす事ができる。もちろん不要とは言ってもレスするかどうかは最終的には相手が判断するものであって、レスしてはいけないという意味ではない。
既にそういう記号があるのかどうかネットの世界にあんまり詳しくないオレにはよく分からないが、というか英語にも詳しくないので文法が合っているのかも分からないけども(笑)とにかくこういう記号があれば便利なんじゃないかな〜と思った次第。
そういうわけでこの提案に同意してくれる人は賛成コメントして欲しいです。もちろんNRCを使って(笑)


情報屋コメンテーターの補足
前回書いた『読み手がコメント欄からトラックバックできる機能』の可能性に対するid:einzbren:20050307さんからのレスポンスに関して。
どうやらトラバである必要はあんまりなくリンクで事足りるようだ。オレもよく考えてみたら読み手がトラバを自由に送れてしまうと、いわゆるスパムというものが当然予想され、他のブロガーに迷惑が掛かりそうでちょっとまずいような気がする。だからと言って制限を加えてしまっては意味がなくなってしまうし・・・
なのでやはり情報提供という形でコメント欄にアドレスを書いてくれれば良いのではないかと思う。ただ「コメント欄」ではそこはコミュニケーションの場という意味合いが強く出てしまうし、普通のコメントと混ざって見難くなってしまうので、「コメント欄」ともう一つ「関連情報」として書き込む場が欲しい。で、そこでの情報の中で有益だと判断したものについては、やはりブロガーがトラックバックをするべきなんじゃないかと思う。
で更によく考えてみると相手からの反応が欲しい場合、トラバだけでなくコメントもすべし、という結論になったわけだがその場合コメントする時についでにアドレス張れば事足りるような気もしてきた・・・。う〜ん、まぁ結局、臨機応変に使えば良いのだろうな〜。
とにかくトラックバックに関してはまだまだどういう位置づけになるのか定まっていない気がするのでこれからなんだと思う。einzbrenさんも結論で


>あとは、どう活かすかだけだと思う。結局は個人の問題だ。


とおっしゃっているのでまぁ最初の記事よりは「可能性」が出てきた感じです(笑)




というわけで一先ずこの話は切り上げて、次回からは「反逆のコメンテーター」とかそもそもブログをやっている人の心理、というあたりを考察していく予定。