ソーシャルブックマークのすすめ

SBMとかSBSとかのソーシャルブックマークについて。
といってもはてなブックマークしか殆ど知らんのですけど。とにかくソーシャルブックマークなるものがオレのツボに入ったのは間違いない。(ちなみにオレのブックマークはここ
いったい何が面白かったのか?
まず第一に「ぱちもん」心理学研究所③ - ぶろしきここの結論で書いた『コメント欄は読み手同士の情報提供の場』というのに当てはまっている事。そういう読み手同士の情報提供の場が必要だな〜と思っていたのでこれか!って感じだった。更にはキーワードで関連情報とも繋がってるし・・・更にはここでのコメントは記事のコメント欄などに書き込みする時に生ずる「直接的なコミュニケーションの煩わしさ」もほぼなし。
第二にトラックバックによる記事の価値評価ここで書いた個別記事の価値評価、すなわち投票的意味合いが多分にある点。どっちかというとオレはこういう意味合いでブックマーク使ってます。投票なのでブックマークしようとして既に100以上されてたりすると躊躇してしまったり、逆に初めてだったりすると妙に嬉しかったり(笑)
とそういうわけでこのソーシャルブックマークなるものの面白さはある程度すぐに理解できた。
ただ、投票的意味合いに関して言うとこれはホントは純粋に情報の受け手でしかない「沈黙のオーディエンス」、もしくはブログやるほどの暇のない人にこそ広まるべきなのじゃないか、とも思っていたりするのでその辺に関して。




「ぱちもん」心理学研究所②:沈黙のオーディエンスについて(2)
での結論。

現在多くのブロガーを見ていて感じるのは、自分の考えや意見を表明したり、あるいは自分の知っている情報を提供する送り手、すなわち表現者、生産者であるという自覚である。だからそこでは想定する観客がただの消費者になっていて、そこで何らかの「影響」を相手が受けてくれればそれで満足してしまう。つまり相変わらず一方通行のコミュニケーションである事が多い。

しかしこれではブログというツールの本質であるトラックバックという機能の意味があまりない。この機能が指向しているコミュニケーションの形態とは間違いなく相互コミュニケーションである。だから本来そこで求められているブロガー像とは「自己を表現し始めた観客」になるのである。つまりこういう事だ。

  • ブロガーとはかつて「沈黙のオーディエンス」だった者達の進化したまったく新しい存在形態「主体的オーディエンス」である。

ここではブログというツール、そしてそれを使うブロガーを基に論じているが、この「沈黙のオーディエンスから主体的オーディエンスへの転換」というのはもっと広くインターネットの思想が持つベクトルなのではないかと思っている。
「沈黙のオーディエンス」とは既存メディアによって慣らされ作られた、一方通行の情報をただただ消費し続ける観客(消費者)のあり方。
しかしネットという双方向のメディアの世界、そしてその思想とは例えば100人の一人一人が一つの情報を提供したとすると100の情報が集まり、そしてその集まった情報の恩恵を全ての人がタダで受けられる、というのが基本なのだと思う。だとするとネットに接続しそこから何がしかの恩恵を(それもタダで)受けている人はやはり何がしかの情報を提供、還元せねばならないわけだ。
・・・が果たしていったいどれほどの人が提供すべき情報などというものを持っているのか。そんなものは相当な専門家でもなければ持っていないわけで殆どの人は「持たざる者」なのである。特にひきこもりなどはその極北に位置しているといっても過言ではない。だがそも「主体的オーディエンス」とは「自己を表現し始めた観客」であり、その意味するところは受け手の側から”世界”への何らかのフィードバック、というところにある。
前に紹介した「インフラ」としてのネット、「業態」としての草の根メディア | デジモノに埋もれる日々でのネットのメディアとしての特徴


>事実の情報だけではなく、人の「気持ち」そのものが流通するメディア


ここに意義があるのだとオレも思う。これは「有益な」情報を求める人にとってはノイズでしかないが、このノイズこそがネットの本質であり、詳細が切り捨てられないとここそが大事なのだと思う。だから例えば手持ちの情報を持たないひきこもりのオレでもブログを書けているのはブログが基本的に他のブログの記事への言及によって成り立っている、つまりは情報に対するリアクションであるがゆえだ。
といっても単なる感想ではなくもう一歩踏み込んだものじゃないと面白くないよな〜というのもあってそれなりに考えて書くのだけどそうなると記事を書くのはかなり大変な作業になる。いくらヒマのあるひきこもりとはいえブログ書くのを勧めるのもどうか・・・と思っていたところにこのソーシャルブックマークなわけだ。
ネットの中にある何らかのコンテンツ、テキストをよく読むような人はぜひともソーシャルブックマークをやるべきだ。それは誰でも簡単にすぐにでもできる読み手の側からのリアクション、フィードバックになる。自分が面白いと思ったその気持ち、心の動きが表れるという意味でやはりネット的な情報のあり方であり、かつ知の共有というこれもまたネットの本質にある思想に基づいたものだ。自分の面白いと思った情報を他者に提供するのにおよそこれほどコストの掛からないツールはない。なんせ2クリックで出来てしまうのだから。


という事で今だ情報の受け手でしかない沈黙のオーディエンス、もしくはブログやるほど暇のない人こそがブックマーカーになるべきだと思う。(逆にブログやったりRSSで情報を取得したりするのはどう考えてもヘビーユーザーだよな〜と)
とりあえず非常に評判も良いようなのではてなブックマークがお勧め。
http://b.hatena.ne.jp/help
ここでどういうものか説明もされているので。ちょっと難しそうですけどやってみれば簡単です。
さぁ今すぐユーザー登録して今日からあなたもブックマーカー
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ってはてなの回し者かオレは(笑)





それとブログの読者はブロガーである、という考えの持ち主なのでいったいこれをどれだけの非ブロガーが読んでいるのかも謎なのだけど・・・。