読者を意識した情報発信のメリット(2) - 情報発信者の復習効果

勝手に人の記事の(2)を書いてしまうシリーズ。


読者を意識した情報発信のメリット - 情報発信者の予習効果 | デジモノに埋もれる日々
元ネタはデジ埋のCKさんのこちらの記事。
一先ず読んでみて欲しいのですがこれ読んで分かったのは、オレが「復習派」であったという事実。

私は普段、PC系のニュースサイトなどで気になったネタを拾い、それについて自分の意見をブログ記事として書き記しています。ネタにしようと思うくらいですから、参照元のニュースサイトの記事には記されていない「あーんな点」 や 「こーんな点」 にツッコミ入れようかなぁ〜、という主だったストーリーは頭の中でどんどん形になっていきます。

まぁ対象は違うのだけどオレもまずはブログの記事を色々読む事から始まる。興味にまかせてとにかく読む。そうしていく内にやはり頭の中に書きたい内容が段々出来てくる。
ここまではまったく同じ。
でいざ書こうという段階になってからの

私はこうした疑問が涌いて来るたびに、
 
必死になってGoogleと格闘する羽目になります。
 
実際、記事を書いている時間よりも、その前準備として
周辺知識を仕入れるための時間のほうが遥かに長い のです。

・・・しない。
殆どやらない。いやどうしてもやらなきゃならない時もたま〜あるのだけど、そういう事をやってる時はもう苦痛でしょうがない。ので大概は調べなきゃならないことはそもそも書かないか素直に知らないと書いてしまう事になる。
記事を読んでる時は良いのです。読んでる時に興味のある事を調べるのは全然苦痛じゃない。でも書く為に調べる、というのが物凄く苦手。
という事でオレは基本的に「予習」をしない派である事に気付いたわけです。
では何をしてきたのかと振り返って考えてみると要するに「復習」をしてたんです。
この「復習」の方は徹底的にやってきた感じ。
書きたい内容が頭の中にぼんやり出来たらとりあえずそのまま何とかして出す。書くのが全然得意でないのでこの出す作業にはかなり時間が掛かる。(ひょっとすると書くのに時間が掛かるので予習してるヒマがない、のかもしれない)
で出来たやつをUPしたら今度はそれに対する反応を待ちつつ徹底的に「復習」する。そこから改めてそのテーマに対する別な切り口とか色々考える。のだけど、ここで反応があるかどうかはかなり重要でそれがないとそもそも自分の考えた事なので対して面白いものは見つからない。逆にどんな反応であっても何かあればそれは新しい視点や切り口の重要なヒントになる場合が多い。
この復習の作業はホントに楽しんで出来る。
で・・・
こうやって復習してるとどうなるかというとそれはもうどんどん長引く。最近の投げ銭に関する一連の記事だって最初は一個分しか書くつもりはなかったのだけどそれがトラバ、コメント、ブックマーク(更には今回はまさしく投げ銭)と色々反応があって結局5回も書くことになった。当ブログの更新ペースだと2週間も投げ銭のことばっかり書いていたし「復習」し続けていた、という事になる。
大体いつもこんな感じ。
たまに最初からシリーズとして書く時も最初に頭にあるのはせいぜい3回分ぐらい。それがいつのまにか8回とか9回とか書いている自分に気付く・・・。(え〜当ブログの更新ペースだと約一ヶ月です。一ヶ月も同じテーマで書いてるわけですよ!・・・う〜む)


というわけでオレは極端な復習派である、という事が分かった。
でこの「予習派」と「復習派」の違いとはなんだろうか?と考えて一つ思い当たった。前に論じた「クリエイター指向」と「問題提起指向」の違いにどうやら繋がっているようなんである。




「沈黙のオーディエンス」について(2) - ぶろしき
ここでブログにおいて観客の反応を強く求める人のタイプを「クリエイター指向」と「問題提起指向」の二つに分類した。

クリエイター指向:
他の記事にリンクなどはあまりせず一個の完結した作品になっている。観客に求めているのは「評価」。


問題提起指向:
リンクなどによって他の様々な記事との関係性の中に位置づけられている。読み手に求めているのは「批評」。


まぁ大体こういう定義。
で改めて考えると「クリエイター指向」の人は「予習派」でもあるはずなんですよね。
上の記事でオレがクリエイター指向の例として取り上げた「いんちき」心理学研究所の浅野教授の更新終了記事でも
http://www.chironoworks.com/ragnarok/psychology/log/eid49.html

それに、サイトの更新にあまり手間がかからないならば惰性で続けるという選択肢もあるかもしれませんが、このサイトは一回の更新に20時間をかけるとかはザラにあります。
 資料を集めるのに、バイクで一時間以上かかる府立図書館にも何度も通っていますし、惰性で続けるのが不可能なサイトだったことも終了の要因でしょう。

という事で相当に予習をしていた模様。
やはりクリエイターなので完璧主義というか徹底的に満足のいく形にしてからUPしようとするわけで、周辺知識に関する予習は怠らない。
そしてそうやって出来た「作品」への観客の反応として求めているのは「評価」である事。
この事もまた逆に予習をよくされるというデジ埋のCKさんの記事の最後に「へぇボタン」というのが実装されていることからもはっきりしているように思う。「へぇボタン」は間違いなく観客からの「評価」を表しているからだ。
従ってCKさんもおそらくは「クリエイター指向」なのだという結論になる。(どちらかと言えば、ですけども)
で、もう一つ最近だとソーシャルブックマーク
ブックマークする、という行為にはやはり「評価」の色彩が強い。その短いセンテンスのコメント欄で「批評」をする人もまぁいるのだけどやはりどちらかといえば「評価」の方だと思う。とにかく評価を表すという行為は徹底的に敷居が低くなければまずなされない。その点でもソーシャルブックマークの気軽さは秀逸。
オレは上の記事ではブログにおけるコメント欄やトラックバックは敷居が高いので評価の為にはあまり使われない、よってクリエイター指向の人はあまり報われない、モチベーションが維持しにくいという結論だったのだけど、今はかなり「評価」が表せるようになったのかもしれない。




という事でこの記事の結論。

  • 予習をよくする人はクリエイター指向である可能性が高い。
  • クリエイター指向なら求めてるのは「評価」なので「へぇボタン」を実装するとかはてなダイアリーで書くとか(やはりはてなブックマークされやすいらしいので)すると良いかも。
  • 復習をよくする人は問題提起指向の可能性が高い。
  • 問題提起指向なら・・・
  • う〜ん、とりあえず同じ問題提起指向と思われる人にトラバとかすると良いかも。(批評してくれる可能性は高いと思われるので)
  • ちょっといい加減だけど問題提起指向はそもそもコメント&トラバがあるのでまぁいいわけです。
  • 「いんちき」心理学研究所は掘り起こしブクマの穴場。
  • ホント面白いっすよ〜
  • ってか今見たら新たに二つほどUPされてた!
  • 最後に元記事のデジ埋さんの記事の本来的テーマ「ブログを書く事のメリット」に絡めていうと
  • ブログを書いているとこういう自分の指向性とか自分でも気付いていなかった性質、なんかが見えてきます。
  • ただ書く前に気付けよ、という感もなきにしもあらずだったりします。